知らないことだらけだった、すずめばちの世界
正直、はちについて深く考えたことはありませんでした。
蜂は蜂蜜を作って、たまに刺す虫。
そのくらいのイメージ。
でも物語絵本『すずめばち』を読んで、
「知らなかった」が止まりませんでした。
物語だからこそ見えてくる日常
この絵本は図鑑ではなく、すずめばちの生涯を追う物語。
だから説明を“読む”というより、
一緒に“生きている”感覚になります。
知ったこと。
・冬眠の間は何も食べない
・巣は枯れ木をかみくだいて作られている
・ひと部屋ひと部屋に幼虫がいる
・働きバチの寿命はたった1ヶ月
「え、1ヶ月しか生きられないの?」
1ヶ月の短さは娘も知ってる。可哀想、という感情を抱いたもよう。
あわせて、卵の数にもびっくり。
娘は「卵どんだけ産むのー?!」と大興奮。
知らなかった世界が、ページをめくるたびに広がります。
命のこと、親子で考えた
うまく育たなかった幼虫が巣から出される場面。
わざと聞きました。
「人間も、育ちが悪かったら捨てられたらどうする?」
嫌だ、とショックな顔をしていました。
自然の世界では“当たり前”のこと。
命や選択について、思いがけず深い話になりました。
物語だからこそ、こんな問いが生まれたのかもしれません。
おすばちと、じぃじとばぁば
おすばちは働きばちと違って、巣の仕事はしません。
のんびり蜜を飲んで過ごします。
娘は大笑い。
おすばちと働きばちについて、
「じぃじとばぁばみたい!」
実家の光景そのまま。
役割分担の違いを、こんなふうに身近に感じられるのも、この絵本の面白さでした。
虫の本当の日常を知りたい人に
すずめばちは、特別な存在ではなく、
私たちの知らないところで毎日を生きています。
楽しいことだけじゃない。
でも、それが“本当の日常”。
知らなかった世界を知ることができた一冊でした。
虫の本当の日常を知りたい人に、ぜひ読んでほしい絵本です。


